牛乳は牛の血液
牛乳神話を崩壊させる論調の一つが「牛乳は牛の血液」ですが、表現だけでいうと少し矛盾を
含んでいるかもしれません。それも含めて書いてみようと思いますが、まずなぜ「牛乳が牛の血液」
といわれるかというと、乳房に集まった血液が酵素膜を通って酵素の働きで一瞬のうちに白く
なるからです。500リットルの血液が乳房に流れ込むと、1リットルの牛乳ができるのだそうです。
よく骨を強くするために牛乳を飲みましょうと言いますが、これ自体が嘘の始まりですね。
牛乳はリンが豊富でマグネシウムが少ないため、脱灰を起こしてカルシウム濃度を変化させて
しまいます。また骨が弱くなるだけならましですが、牛乳は急速に子牛を大きくする成分がたくさん
入っています。子牛にとってはありがたい成分でもニンゲンにとっては強すぎます。
ホルモンカクテルや人間に不向きなたんぱく質が入っていることで(これはノンドラッグ・ノンホモ
牛乳であってもそう)、ニンゲンに弊害を与えます。その一番手が発ガンです。
俗説としてよく言われていることに、牛乳のガラクトースが水晶体に沈着し、目を混濁して白内障の
原因となりうること、牛乳には思ったほどにカルシウムなど含まれていないこと、犯罪や異常行動
が牛乳の摂取と因果関係があるといわれていること、などがあります。ほかにも骨粗しょう症を
増やす、癌を増やすなども言われており、健康には何一つ寄与しない不健康食品であることは
疑う必要もないレベルです。
ただ牛の血がよくないという話は肉食がよくないという話とつながってきますね?部分的な研究では
肉食は体に悪いというものがありますが、これ自体一つからくりがあるのですよ。そのような研究は
総じて肉の質にこだわってはいませんし、肉の中にある薬品もこだわっていませんし、栄養素だけで
考えているところもあり、抽出したたんぱく質で考えているところもあります。牛は牛の肉を食べて
大きくはなりませんが、子牛は離乳期まで飲んで急速に大きくなる、これは観点としてもつ必要があります。
つまりホルモンカクテルで考えても牛乳は肉よりそれが非常に濃い、という風に考えることが
できます。牛は誕生時に50㎏くらいでありこれが2年で1000㎏になるといわれます。、また牛の
体温は40℃くらいでニンゲンより高いので、逆にいえば乳脂肪の融点が高いため固まりやすく
動脈硬化を助長します。古代民族も動物の乳を飲んでいたという話は聞きません。肉食動物も
雑食動物(たとえば豚や鳥)も、他の動物を食べることはありますが、ほかの動物の乳を飲むことはありません。
ニンゲンは雑食生物であり動物も植物も一物前菜で食べることが昔から基本です。
健康を保ちたいというのであれば、質のいい肉、質のいい魚、質のいい植物を食べるようにして、
生物の特性から反する牛乳は飲まないほうがいいでしょう。